１９４０年５月２１日～２５日：
戦時下の少女たちの葛藤と世界の変貌
1940年5月21日（火）
ロサンゼルスのホテルで、軍芸能部のメンバーは、日本にいる桐谷絵夢（M）を心配していた。過酷な訓練漬けの日々を送る彼女を案じつつ、桃山桃太郎は、その財産を狙っているかのような発言をする。中川蓮花は、桃山に反発しつつも、互いに欠かせない存在であることも認めている。それぞれが抱える過去の傷や戦争への不安を語り合う中で、彼らは自らの無力さを感じていた。
一方、日本では、八姫中学校の教室前で、黒麻麗羅が、男子生徒たちとの交流を楽しんでいた。男子生徒たちは、黒麻の美貌と気遣いに魅了されつつも、彼女の巧みな話術に翻弄されていた。話題は、ダンケルクの戦況に及び、連合軍の劣勢が語られる。
1940年5月21日（火）
ロスアンゼルスでは、軍芸能部のメンバーが、今後の活動について話し合っていた。中川と桃山は相変わらず反発し合いつつも、互いの才能を認め合っている。潮桂里奈は、過去の辛い経験を語り、桃山はそんな彼女たちに寄り添おうとする。
そんな中、刈谷玲亞は、ニューヨークでの活動に向け、ワシントンでのアピール作戦を提案する。各々が持つ危機感と使命感から、今後の活動について様々な意見が飛び交った。
1940年5月21日（火）
日本では、桐谷絵夢が、同好会のメンバーと会えずにいることを少し寂しく思っていた。そんな彼女のもとに、朝山孝樹と宇崎東平が現れ、彼女をからかいながらも、その美しさを褒め称える。彼らは、黒麻の卓越した容姿と人柄に魅了されていることを隠さない。
黒麻は、その言葉を軽く受け流しつつも、テニス部女子たちに、もっと自信を持ってほしいと願っていた。彼女は、外見だけでなく、内面の魅力も大切だと考えている。
1940年5月22日（水）
一方、ニューヨークでは、軍芸能部のメンバーが、オーディションに向けて準備を進めていた。彼らは、初めてのニューヨークに戸惑いつつも、前向きに進もうとしていた。
日本では、三年七組教室前で、桐谷の美しさに魅了された男子たちが、その魅力を語り合っていた。そして、その容姿を保つ秘訣は、彼女自身の内面から来ているのではないかと推測する。
さらに、彼らは、桐谷の豪華な弁当は、道場での労働と引き換えに得られたものであることを知る。それは、絵夢が恵まれた環境に甘んじることなく、努力を惜しまない人物であることを示していた。
1940年5月22日（水）
洛杉矶のホテルで、軍芸能部のメンバーが、ニューヨークでの活動の準備を進めていた。加賀は、桃山に、ニューヨークでの成功への不安を打ち明け、桃山は、そんな彼女を励ます。
日本では、テニス同好会のメンバーたちが、それぞれの場所で、今後の活動を模索していた。その中で、中心となる桐谷絵夢を支えるために、自分たちが出来る事を考えていた。
桐谷は、魔沙士を講師として招聘するという、新たな目標を設定し、その成功に向けて動き出した。その目標は、桐谷流道場を、世界的な格闘技の拠点へと発展させるという、大きなビジョンと結びついていた。
1940年5月23日（木）
ロスアンゼルスからニューヨークへ移動した軍芸能部メンバーは、その変化に戸惑いつつも、それぞれの場所で、新たな一歩を踏み出そうとしていた。
一方日本では、テニス同好会のメンバーたちが、互いの長所を認め合い、その才能を活かそうとしていた。また、テニス同好会を卒業した三年生達は、残された時間を大切に過ごそうとする。
そんな中、黒麻麗羅は、日本の置かれた現状を憂い、戦況が緊迫する中、人々の不安を和らげるような情報を流す方針を明かす。彼女は、前向きな情報を発信することで、人々に希望を与えようとしていた。
1940年5月23日（木）
ニューヨークで、軍芸能部のメンバーが、オーディションに挑んだ。彼らは、ロスアンゼルスで培った経験を活かし、全力でパフォーマンスを披露した。その結果は、すぐに判明する。
日本では、テニス同好会のメンバーが、放課後、下校時間をともにしていた。そして、それぞれの将来や夢について語り合いながら、互いを励まし合っていた。
そんな中、三年生の品山太助は、後輩の霧島奈央から、好意を寄せられていることを知る。霧島は、品山を慕いつつも、自分の気持ちを素直に伝えられない。
1940年5月23日（木）
日本では、テニス同好会のメンバーである松田藍里と、外様である三年生の笹田茂樹と鯉沼劉邦が、会話をしていた。松田は、英仏軍を包囲したドイツ軍が化学兵器を使用し始めたことに強い危機感を抱いていた。そして、その悲惨な状況を憂う。
男子たちは、テニス女子たちの魅力に惹かれながらも、現在の厳しい状況に戸惑いを隠せない。しかし、互いに支え合い、前向きに進もうとしていた。
1940年5月24日（金）
ニューヨークのホテルでは、軍芸能部のメンバーが、今度のニューヨークでのオーディションに向けて、それぞれが出来る事を話し合っていた。その中で、メンバーたちは、ロサンゼルスでの経験を踏まえ、新たな戦略を立てていた。
一方日本では、桐谷流道場の稽古場で、絵夢が、五段のトレーナーである亜希平幸治にマッサージを受けていた。彼女は、マッサージを受けながらも、世界の状況を案じている。
その後、絵夢は母親と食事を共にし、道場の現状を話し合った。そして、桃山への想いを告白するも、母親から、具体的なアドバイスは得られない。
絵夢は、桃山に電話をかけることを躊躇しつつ、明日の魔沙士との接触に向けて、準備を始めた。彼女は、自らの責任と使命を果たすために、精一杯努力しようと決意していた。
1940年5月24日（金）
日本では、テニス同好会のメンバーが、下校時に、それぞれの思いを語り合っていた。その中で、三年生の宇崎と朝山は、後輩の黒麻麗羅に対し、いつものように絡んでいた。
そんな中、黒麻は、現在の混乱した状況を打開するための情報操作を計画していた。彼女は、人々を安心させ、希望を与える情報を流そうとしていた。
また、黒麻は、男子生徒たちに、「性的な魅力」の重要性を語った。しかし、その真意は、必ずしも彼らに理解されるわけではなかった。
1940年5月25日（土）
ニューヨークでは、軍芸能部のメンバーたちが、オーディションに向けて最後の準備をしていた。彼らは、自分たちの役割と責任を改めて確認し、本番に向けて士気を高めていた。
日本では、テニス同好会のメンバーたちが、桐谷流道場へと下校していた。その道中、二年生の小熊麗々と、三年生の沢村祐樹が、今後の戦局について語り合っていた。
その中で、小熊は、自身が、いつ戦火に巻き込まれてもおかしくない状況である事を自覚し、戸惑いながらも、その運命を受け入れようとしていた。
1940年5月25日（土）
日本では、テニス同好会のメンバーである雪村瑠香と、外様の男子生徒たちが、会話をしていた。雪村は、その美貌と才能から、男子生徒たちを惹きつけ、その一方で、彼女は、自らの欠点と向き合わざるを得ない状況に陥っていた。
雪村は、強気な態度を取りながらも、内心では様々な葛藤を抱えていた。そして、自身の言葉の裏にある真意を、男子生徒たちに理解してほしいと願っていた。
その一方で、彼女は、ドイツ軍の毒ガス使用や、世界大戦の激化という、厳しい現実にも向き合わざるを得ない状況に置かれていた。
1940年5月25日（土）
日本では、テニス同好会のメンバーと猛者組メンバーが、桐谷流道場へ下校していた。その道中、三年生の品山太助は、後輩の霧島奈央に、その美しさを褒め称えながらも、自身も戦場へ赴く覚悟をしていることを語る。
霧島は、そんな品山を心配しつつも、戦時下の女性として、どうあるべきかを模索していた。彼女は、自分が愛する人々を守りたいと願いながらも、そのために何ができるのか、自問自答を繰り返していた。
品山は、そんな霧島を励ましつつ、今後の厳しい戦局を語る。彼は、来るべき戦いに備え、自らを奮い立たせていた。
1940年5月25日（土）
一方、ニューヨークのホテルでは、軍芸能部のメンバーが、オーディションに向けて準備を進めていた。彼らは、それぞれの役割と使命を理解し、今回のオーディションに全力を尽くす決意を固めていた。
その中で、加賀藻雅は、改めて、桃山の能力の高さを実感していた。一方、中川蓮花は、桃山と反発し合いながらも、互いを必要とする存在だと考えていた。
さらに、メンバーたちは、今後の活動方針を話し合い、それぞれの役割を改めて確認した。彼らは、それぞれの立場で、今できることを精一杯やろうと決意を新たにした。
物語は、それぞれの場所で、それぞれの想いを抱えながら、前へ進もうとする人々の姿を描いている。それは、戦時下という厳しい状況の中で、人々がどのように生き、愛し、そして戦っていくのかを問いかける物語であり、その姿は、現代を生きる私たちの心に、深く響く。
１９４０年５月④２６日ー３１日