１９３９年８月３１日ー９月５日
桐谷絵夢１４歳の多忙な日々と恋心、そして世界の激動
概要:
1939年8月31日から9月5日、第二次世界大戦勃発という激動の時代を背景に、１４歳の少女格闘家・桐谷絵夢（M）の目まぐるしい日々が描かれる。恋愛、学校生活、格闘技の稽古、道場の運営と、多忙な日々を送る絵夢の姿を通して、少女の成長、葛藤、そして時代の変化が描かれる。
１９３９年８月３１日（木）
夏休み最後のテニス同好会で、絵夢は同級生たちと、長年想いを寄せる桃山桃太郎について語り合う。桃山への報われない恋に悩みつつも、絵夢は一途な想いを貫く。
１９３９年９月１日（金）
第二次世界大戦が開戦。絵夢は遅刻ギリギリで登校するも、クラスの人気者として周囲を魅了する。男子生徒から言い寄られる一方、絵夢の心は桃山への想いで満たされていた。
１９３９年９月２日（土）
世界トップクラスのムエタイ選手、魔沙士を道場に招き、指導者として迎え入れるための作戦を実行。交渉は成功し、道場の経営も安定する見込みとなる。夜、母親と桃山への想いを語り合うも、進展は見られない。
１９３９年９月３日（日）
週末、絵夢は相変わらず桃山のことを考えていた。八重部屋を訪問し、横綱白鳳富士に道場の講師就任を依頼、快諾を得る。大相撲力士たちの屈強な肉体に、絵夢の格闘技への情熱はさらに燃え上がる。
１９３９年９月４日（月）
クラスメイトからストーカー呼ばわりされ、白鳳富士の引退を促したのではと悩む。男子生徒に囲まれ、嫌がらせを受けるが、高田、柴田、富山に助けられ、男子たちの優しさに感動する。同好会では、ミニスカート姿で練習に励む。
１９３９年９月５日（火）
テニス同好会で性的な嫌がらせについて語り合い、柴田、高田、岡田に護衛されながら帰宅。道場では、男性に揉まれる快感を密かに楽しむ。白鳳海関から組手を依頼され、自身のマゾヒズム的な性癖を自覚する。相撲技を護身術に応用していることを説明し、白鳳海関を驚かせる。
恋愛と葛藤:
絵夢は一途に桃山を想い続ける一方で、周囲の男子生徒からの好意にも戸惑う。自身の美しさや性的な魅力に対する自覚も深まり、複雑な感情を抱える。
格闘技への情熱:
道場の経営に貢献し、世界トップクラスの格闘家たちと交流することで、絵夢の格闘技への情熱はさらに燃え上がる。自身の強さの秘訣は、マゾヒズム的な性癖にあると自覚し、独自の価値観を確立していく。
時代の変化:
第二次世界大戦の勃発という世界の激動の中、絵夢は自身の道を進む。戦争という現実を背景に、少女の成長、恋心、そして格闘技への情熱が、鮮やかに描かれている。
１９３９年９月６日−１０日
- 戦時下を背景に1４歳少女の日常、恋愛、武術を描く連作。成長と性への関心、時代との葛藤が描かれる。
１９３９年９月６日 （水）
１４歳の絵夢は、南アフリカの対独宣戦布告のニュースを聞きながら、日常を過ごす。朝は母親と性的な話題や金銭問題を話し、登校中に嫌がらせを受けるが難なく対処。クラスメイトの嘘に翻弄されたり、男子生徒に過剰な歓迎を受けるも、すぐに帰宅する。午後はテニスに励み、告白を受けるも桃山への想いを語る。道場では力士の白鳳海関と稽古し、武術の腕を磨き、彼の相撲に役立てようとする。夜は、曽祖父の言葉を思い出し、男女関係について考えながら、桃山に「おやすみ」と呟き眠りにつく。
１９３９年９月７日（木）
１４歳の桐谷絵夢は、母とのコミカルな日常から学校へ。クラスメイトとの会話で、凶器を持つ男子生徒の噂や、口臭持ちの朝山からの好意を知る。昼食時には、オナニーの対象になっていると告白され、胸の品評会となるも、和解。テニス部での練習後、力士・白鳳海との稽古で、新たな発見をする。夜は、母との不思議な会話や、講堂のスケジュール表から、様々な催し物を知る。
１９３９年９月８日（金）
桐谷絵夢は白鳳海関との稽古で自身の成長を実感しつつ、関取の突き押し向上に貢献した。登校中に桃山桃太郎と遭遇し喜びも束の間、急に彼に逃げられて不安になる。友人達との会話で桃山の行動は個人的な事情だと判明し安堵するも、朝山孝樹との不穏な空気が流れ始める。白鳳海関との稽古後、母と他愛もない会話を交わし、勉強とトヲイス鑑賞で一日を終える。戦争の影が忍び寄る中、平和への希求を募らせている。
１９３９年９月９日（土）
桐谷絵夢はピーター・アートとの組手を控え、緊張と興奮で落ち着かない。メイド達に慰められ、アートとの組手では強烈な打撃に耐えながら成長を見せる。アートとの別れを惜しみつつ、自身の出自や桃山桃太郎への想い、メイド達の人気ぶりなど様々な話題に触れ、多感な少女の一日を描く。戦争の影が忍び寄る時代の中、道場での交流にささやかな安らぎを見出している。
１９３９年９月１０日（日）
桐谷絵夢は桃山桃太郎の自宅を訪問、彼の部屋でピアノ演奏を聴きながら楽しい時間を過ごす。桃山の勃起・射精といった思春期特有の出来事も肯定的に受け止め、彼への愛情を深める。その後、Ａ組メイド達と交流し、自身の出自やメイドへの感謝、桃山とのデートの詳細を語り合う。白鳳海関の相撲観戦や板妻五段のマッサージなど、充実した一日を過ごす。
１９３９年９月１８日（木）
桐谷絵夢は白鳳海関との稽古に励み、彼の突き押しの威力が向上したことを実感する。稽古後、白鳳海関との会話で、過去のブライドでの活躍や、トヲイスへの憧れ、そして片思い中の桃山桃太郎への想いを明かす。一方、朝山孝樹との関係が悪化し、彼からの敵意を感じ、不安を抱える。しかし、クラスメイトの岡田、柴田、高田からの心強いサポートを受け、絵夢は安心感を得る。
１９３９年９月１９日（火）
桐谷絵夢は、ピーター・アートとの組手を控えて緊張しつつも興奮していた。アートの強烈な打撃に耐えながら、成長した技量を見せ、最終的にはアートを圧倒する。メイド達との会話では、自身のクォーターであるという事実や、メイド達の人気の高さを知る。片思いの桃山桃太郎への想いも募らせ、彼との関係を進展させる方法を模索する。全体を通して、絵夢の格闘技への情熱と、周囲の人々への愛情が描かれている。
１９３９年９月２０日（水） 桐谷絵夢は桃山桃太郎の自宅を訪問し、彼の部屋でピアノ演奏を聴きながらデートを楽しむ。桃山は絵夢に惹かれつつも、自身の性格から素直になれない。絵夢はメイド達に桃山との出来事を話し、彼女たちの共感を得る。白鳳海関の相撲での活躍を喜び、彼のコーチとしての手応えを感じている。全体として、絵夢の桃山への積極的なアプローチと、周囲の人々との良好な関係が描かれている。
１９３９年９月２１日（木）
桐谷絵夢は宇江戸圭垃と共に登校し、桃山桃太郎と再会。桃山との逢瀬を望む絵夢の行動を宇江戸は理解し、桃山との仲を取り持つ。絵夢はピーター・アートとの組手で更なる鍛錬を積み、メイド達との交流を通して自身の魅力を再確認する。夜、桃山と再会した絵夢は彼と結ばれ、深い愛情を確認し合う。関係が進展した喜びの中、絵夢は将来への希望を抱く。
１９３９年９月２２日（金）
桐谷絵夢は、翌日行われる総合格闘技戦を前に、極度の緊張に襲われる。食堂でトレーナー達と交流する中で、彼らの絵夢への好意や、四段達の置かれた状況を知る。試合へのプレッシャーと不安を抱えながらも、周囲の人々からの励ましや、自身の使命感によって、闘志を取り戻していく。また、桃山桃太郎との関係は良好で、彼からの愛情を再確認する。
１９３９年９月２３日（土）
桐谷絵夢は、翌日の試合への緊張から食堂でトレーナー達と交流し、励まされる。佐鷹五段と国面五段は絵夢の魅力を称賛し、彼女を元気づける。四段達との蟠りを解消し、彼らの境遇にも理解を示す。桃山桃太郎とは良好な関係を続け、試合の応援を約束される。一方、三年生達は日本の戦況を憂慮し、戦闘機開発や精神論の重要性について議論する。桐谷道場の地下シェルターの堅牢さと、将来的な天皇陛下の滞在、大本営移転の可能性についても言及される。絵夢は、試合への不安を抱えながらも、周囲の支えと愛国心によって前向きな気持ちを取り戻す。